今回のリドゥム・ターゲットはタイランドです

みなさん、元気ですか。
アジアのリドゥム愛好家イシイトシアキです。

今回のリドゥム・ターゲットはタイランド。

とっても意外なのですが、まだこの国はレコードがリリースされております。
1種1000枚程度なのですが、結構すぐに売り切れてしまいます。このレコードを
購入するためにバンコクまで追っかけてレコードを買っている私が驚いたことは、
私の自宅裏にアジアに1社しかないレコードプレス工場があり、そこでプレスし
輸入しているらしく、それを追っかけてバンコクまできている私は変態ですね(笑)

タイは元々は「ロック」が盛んで、なんとなく日本にも似ております。
学生運動や民主化でフォーク・ロックがもてはやされて、しかも実に上手!
それをベースにカラバオ、カラワン、ZUZUなどが15年の間に出現しました。

しかしタイの面白いところは
「顔が不細工なのは歌手、きれいな人は女優というルールがあります。」
確かに女優で唄が上手い人は多いかもしれませんし、逆にニューハーフだったり
ということもあるので深いです。1990年頃からタイハーフ(ニューハーフでは
なくて)の活躍が目立ってきました。マレーシアも同じでした。

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1987年にバンコクに初めて行ったときに「イン・ディー」という曲が全国どこでも
大ヒットして「バイ・サワディーカップ」ではじまる挨拶のイントロ、
そしてPVはウルトラマンを利用していました。
1989年にはインドでMEGA HIT映画「ティザーブ(媚薬)」でイントロで
1(エーク)2(ドゥー)3(ティーン)とイントロに数字を並べただけの
主題歌がありましたが、これは映画の内容以上に大ヒット

実は「挨拶と数字」これアジアでのヒットの法則なのかもしれないですよ!

レコード屋さんはバンコクでも沢山ありましたが、特にショッピングモール、
デパート、スーパーよりも、私が好きだったのは屋台のカセット屋さんが好きで、
3,000本近く在庫があり、本物もあれば海賊版も沢山ありました。でもどの屋台も、
海賊版を高く売るような汚い商売はありませんでした。
これ「ナニ」「誰」と質問しちゃうと、売り物なのにセロファンをはがして、
聞かせてくれちゃいます。逆にこちらが買うときも「セロファン」が巻いて
いないものもありますが、実は日本以外でそれで「ブーブー」文句を言う人は
誰もおりません。

このお陰でたくさんの作品を試聴できて、本当に良かったです。
日本みたいに試聴盤だけが店にかかっているより、来店者の色が出た店の
ほうがいいですね。

特にバンコクでは夕方からは「金行屋」の前に何故かカセット屋台が出没して、
カセットを売り始めます。
そのアーティストはもちろん30年を経ても「鄧麗君」(テレサ・テン)です。
1980年の香港コロシアムLIVEや、1970年日本デビュー前の作品など、
もうやっぱりカタログが魅力的過ぎます。
もちろん自分の担当した、日本作品の海賊版もありましたが売れていませんでした。
やはり広東語でないと唄の美しさが伝わりませんね。特に「淡々幽情」という
アルバムは傑作です。1,000年以上の古典詩に曲をつけて唄ったものです。
このアルバムのプロデューサーの「トニー・タン」さんも尊敬しちゃいます。
著作権も払わずに発売しているメーカーばかりですが、20バーツ程度で
購入できました。いまではカラオケDVDが氾濫しているようですが
久しぶりに行ってみたいものです。

変わったところでは、お経、説教、キックボクシングの曲などもあります。
日本と同じで唱歌や童歌もありますが、これが南国とは思えないほど暗くて
驚きました。そしてアイドルですが多くは2発屋(一発屋でなく)程度なので
MOS TATAやナット・ミリアは別格ですが、売れなきゃ直ぐに販売終了になります。
インストアライブや金行屋の前では売るだけですし、中にはキャバレーで
唄っている新人なのか、その程度のジャンルの歌手か(笑)
またラジオDJに愛されないとヘビーローテーションしてもらえないという
世界もありますね。カラオケがなくて皆で唄える曲だったり、
個人事業つながりで、TAXI,バス、屋台&露天などにも愛されないと、
彼らのラジカセから曲が流れないという仕組みになります。これがタイという
国なのか、皆に愛されないと「音楽はヒットしない」という特異性かもしれません。

当時1989年はこんな勢力図でした

アイドル:バンコク・チェンマイ:王宮
演歌:モーラム
民謡:イサーン(東北)
オタク・AKBなどはやはりバンコク(BKK)に集中していますね。

おまけ
<タイのカセットビジネス>

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タイの合理的に、カセットがリリースされまくる原因は、
コカ・コーラやラングラーのロゴがジャケットに印刷されております。
実はこれが広告になっていて驚き。
タイの人の商売の感覚ってとっても上手です。

CM SONGのアーティストがカセットにコラボしているのは世界中で
みますが、国としてデフォルトなのはタイだけで表示方法も素敵です。
音楽を制作(またはスタジオ代を払い)するもので、ものによったら
ライツ代(著作権代)以外制作費0円なんて作品も結構あると思います。
やり方が上手いです!日本も真似したら予算なしでリリース出来ますね。

昔ならバスやTAXIなどにラジカセがついていたので、自分のカセットを
よくかけてもらいました!
タイのリドゥムは様々な楽器がありますが、インドネシアなどと比較を
すると楽器のチューニング方法の不安定なこともあり、音律の7音階が
相当メチャクチャです。それをKORGのキーボードなどで再現すると
難しいですね。そんなフニャフニャしたタイのポップスや、東北部の
イサーンの民謡(モーラム)など楽しいですよ。
最近は地方での「タイ演歌」が盛り上がってきていて必見です!

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写真は徹底的に社会派ソングしか唄わないZUZU(スースー)
この作品では、金儲けに走り海や山を壊す政府や業者にメッセージして
おります!

【筆者紹介】
イシイトシアキ(EKTA inc.代表)
1980年前半に音楽制作宣伝ででALFA Recordsを中心に活動
2015年よりコンテンツオフィス、EKTA inc.を設立。
http://www.ekta.asia/
音楽、アニメ、映画のコンテンツ制作・販売を行いながら、
某大学ベンチャー立上げや、市役所アドバイザーも兼務。
それ以前は箆柄暦アプリ、着うた公式「琉球VOX」の宣伝も
やってました


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